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2025/03/17

その売却は、誰のため?

その売却は、誰のため?

お家を探しているお客様と信頼関係ができてくると、よくこんなやり取りが生まれます。

「SUUMOでこんな物件を見つけたんですが、どう思いますか?」

お客さんからLINEで物件のURLが送られてきて、相談を受けることが増えてきます。私は忖度なく、不動産的な観点から物件の良し悪しや注意点をお伝えし、お客さんの希望とすり合わせながらアドバイスをしています。

SUUMOに載っているのに、レインズにない?

そんなやり取りの中で、たまに遭遇するのが 「SUUMOには掲載されているのに、レインズ(不動産業者専用の物件共有サイト)には載っていない物件」 です。

不思議に思って、SUUMOに掲載している不動産会社に電話をすると、たいていこんな回答が返ってきます。

1. 自社で買主を探しているので、他社の紹介は不可
→ 一般媒介契約の場合、売主が承知していれば問題なし。

2. 専任媒介契約または専属専任媒介契約だが、レインズに掲載していない
→ 契約締結日から
• 専任媒介契約なら7営業日以内
• 専属専任媒介契約なら5営業日以内
この期間内であれば、法的には問題なしです。

しかし、こうしたケースの多くは 「自社で買主を見つけたいから、先にSUUMOに掲載している」 という理由だったりします。

売主のため? それとも自社の利益優先?

不動産会社の本来の役割は 「売主のためにできるだけ多くの買主に情報を届けること」のはずです。それなのに、なぜSUUMOには掲載するのに、業者間サイトであるレインズには載せないのでしょうか?

「本当に売主のために動いているなら、真っ先にレインズに登録すべきでは?」と思います。もしかしたら、何らかの事情があるのかもしれませんが。

レインズに掲載すれば、全国の不動産会社がその物件を確認でき、多くの買主に情報が行き渡ります。そうすると他社さんが買主を見つけてきてしまう可能性もあるので、それを懸念しているのかもしれません。

なので、レインズには掲載せず、まずは自社で買主を見つけようとするのは、 売主よりも自社の利益を優先している可能性が高いかもしれません。

これ、違法じゃないの?

さらに問題なのは、「今後もレインズに載せるつもりがない」 ケースです。

この場合、宅地建物取引業法違反となり、法的な問題が発生します。• 売主に不利益を与えている
• 適正な取引が行われていない
• 他の業者に情報を公開しないことで市場を歪めている

こうした不動産会社に任せて、本当に売主のためになるのでしょうか?

まとめ
物件探しをしていると、「SUUMOには載っているのに、レインズにはない」という不思議な状況に出くわすことがあります。

信頼できる不動産会社を選ぶことで、売主も買主も安心できる取引を進めることができます。

不動産会社選びは、慎重に。価格よりも大事です。

株式会社世田谷リアルエステート
大越  琢弥